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ちばあきお「プレイボール」
- Sendousya Denki
- 2017年3月24日
- 読了時間: 1分
この漫画に女性は一人も出ない。

原因不明の奇病により「女性」が死滅した未来の東京。 墨谷高校野球部の谷口タカオは、今日も白球を追いかける青春を過ごしていた。 いや、嘘ですけどね。でもまんざら嘘じゃないんです。 この漫画に女性が見当たらないんです。ただの一人も女がいないんです。 谷口くんのお母さんはノーカンです。あれは女じゃない。 モブにはいるかもしれませんが、名前があってストーリーに絡む女性がいないんです。 思えば姉妹作の「キャプテン」にもほとんどいませんでした。 作者の兄弟のちばてつやの漫画にも女性が少ない気がします。 硬派というわけではないんです。そもそも硬派を気取る為には、対立する「女性」という概念が必要です。 可愛い女の子がいるからこそ、それに目もくれない漢が硬派なんです。 概念として「女性」が出てこないんです。性の香りが微塵も感じられません。 すごい英断です。 物語の中から世界の半分を切り捨ててます。「可愛い女の子」とそれに絡む事で創造できる「ストーリー」を。 そしてただひたすら野球をやっています。まあ面白いですけどね。 ちなみにイケメンも出てきません。 ……描けなかったから描かなかった、のか?