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夜間飛行

  • 執筆者の写真: Sendousya Denki
    Sendousya Denki
  • 2017年3月24日
  • 読了時間: 2分

サン=テグジュペリというと「星の王子様」が有名だが、おそらく名をあげたのは「夜間飛行」から。

若いうちに一度は読むべきです。堀口大學の訳が最高です。 翻訳されたのは戦前だというのに全く色あせない。 冒頭の飛行機の上から地上の風景を描写するシーンは、 この小説の評価を決定的にします。 宮崎駿もこの小説が好きで、繰り返し繰り返し読んでいるそうです。 分かります、それ。読む人の脳裏に、読む人それぞれの飛行風景が浮かぶんですよ。 そういうものが、モノを作る時のインスピレーションになる んです。 字のある本というのは、モノを作る人のミューズです。 逆に言えば、既にイメージの固まった映画やアニメや漫画を もとにすると、 映像が似すぎてしまいがちです。パクろうと思わなくてもね。 その表の皮ではなく、根っこの部分をうまくパクれたのが、 ピカソでありシェークスピアでしょう。二人とも天才ですね。 シェークスピアの作品で真にオリジナルなのはたった2作品だけしかないといいま す。 「真夏の夜の夢」「テンペスト」これだけ。後はネタ元があります。 またピカソの逸話として、彼がアトリエに遊びに来ると友人の画家たちは絵を隠した そうです。 パクられてもっといい作品を作られるから。


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