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手塚治虫「七色いんこ」
- Sendousya Denki
- 2017年3月24日
- 読了時間: 2分
前回、有名作家の隠れた名作について書きましたが、これもまたそのうちの一つ。

「七色いんこ」手塚治虫作 代役専門の舞台役者「七色いんこ」はまた劇場専門の泥棒でもあった。 設定がいいです。演劇と絡めて知的興奮も刺激します。数年前舞台化されています。見る人は見ているという事か。 これが連載されたのは「ブラックジャック」で手塚治虫が復活し、そのブラックジャックが連載を終えた後の事です。 「ドン・ドラキュラ」「プライムローズ」「ブッキラによろしく!」「ミッドナイト」といずれの作品も短期で終わってます。 なぜ?人気がなかったのか、もともと手塚自身あまり長期で連載しないタイプなのか。 ドン・ドラキュラのチョコラは子供心に可愛 いと思ったのですが、今と違ってそういうので人気が出る時代ではなかった……。 自分は子供の頃、手塚治虫の洗礼を浴びたおかげで手塚の描く女の子が可愛いと思えるのですが、 多分普通の人には古臭く見えるでしょう。 今の漫画家の方が絶対に上手いのですが、手塚が時代の先端の絵に合わせようと四苦八苦しているのが線に出ているようで、 それが好きなんです。 ちなみに自分の好きな手塚治虫女性キャラ ・チョコラ「ドン・ドラキュラ」 ・おぶう「火の鳥 乱世編」 ・お岩さん「四谷快談」 線が少ない分、読む人の想像の余地が残って いるってことかもしれません。